マチルダを読む その2
昨日、マチルダ読み終わりました。
なかなか面白かったです。
挿絵も素敵!窓際のとっとちゃんのいわさきちひろの絵を思い出しました。
これは読者層の子供達を大人と扱って書いているのではないか?
と私は思います。
詐欺、自殺、遺言なんかが出てきます。
現実社会、そこでの処世術や教訓を教えているような・・・
一緒に買った他の2冊との違いは先が読めないこと。
アマゾンの書評を読んでみましたが、マチルダを賞賛する声は多いです。
ただ、英語が簡単だとは思いませんでした。
大筋を追うことは出来ますが、細かい描写を味わうには英語力が必要です。(少なくとも私は)
また、生活と密着した表現は我々日本人には分かりません。

別になんてことないですよね。
しかし、これはダールの本の中では貧乏の象徴です。
ジャムやピーナッツバターをつけるのが中流以上の食べ方のようです。
私の好きな映画にグウィネス・パルトロウのSliding doors というのがあります。

主人公のグウィネスが地下鉄に上手く取れた場合と乗れなかった場合の2つのストーリーを同時進行させる変わった映画なのですが、その中で彼女が仕事中にめまいを起します。
一緒に見ていた私のドイツ人の友達、これが妊娠を意味していることがすぐ分かりました。
しかし、日本ではドラマで妊娠といえば、つわりですよね。
こういうのが、ダールの本の中には随所にあると思うんですよ。
また、彼特有の造語や名前。
The BFG に出てくる人食い巨人の名前は、Bonecruncher (骨を噛み砕く者)とかChildchewer(子供をかむ人)
チャーリーとチョコレート工場に出てくるテレビ好きの少年、Mike Teavee (TV=テレビ)
マチルダに出てくる悪役、筋肉モリモリの女校長Trunchbullの語尾のbullは、やはり雄牛を表現したものでしょうね。
私は、あまり気がつきませんでしたけど、ネイティブが読むとそれだけでクスっとしてしまう表現がたくさん散りばめられていると思います。
ところで、ジャン・レノ主演の映画レオン。

これに出てくる少女の名前もマチルダですよね。
父親は麻薬の売人、弟を除いてどうしようもない家族。
この映画の中で、マチルダは子供ですけど、心は大人なんですね。
設定が似ている!きっとこの映画はダールのマチルダに影響を受けたのではないか?
と勝手に思いました。
もしかしたら、欧米人はマチルダという名前に何らかのイメージを持っているのかもしれません。
そういえば・・・ガンダムに出てくるマチルダさんも大人でしっかりした女性でしたよね・・・

これは日本の作品ですが・・・
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