20年後
昨日は不思議な感じがする日でした。
1月初旬、兄から
「結婚祝いにからくり時計はどうかな?」
と打診されました。
しかし、壁掛け時計は昨年すでに購入済み。

夜になるとLEDが点灯するという品。
夜中に「あの何時間寝られるか?」確認するには良い品です。

これ以上、壁掛け時計はいらないので、どうしようか考えていると、次に兄は
「ペアウォッチはどうか?」
と言ってきた。
よって、奥さんと一緒に考え、ペアウォッチをお願いした。

すると今度は、
「一生に一度だから、もっと良いものを買うといい。一人定価XXXX円くらいまで(大体大卒初任給位)だったらいいよ」
とのこと。
時計は前々から新しいのを買わなくてはと思っていた。
ただ、たしか投資家のウォーレン・バフェット氏が
「使えるものがあるのに、新しいものを買うと使えるものが無駄になる」
みたいな格言を述べていて(今調べてみても見つからないのだが・・・)、壊れるまで使うべきか考えていた。
今使っているのは2006年12月、

博士課程を開始するにあたり、兄が買ってくれたGショック。
でも、私も40歳だし、それなりの時計をしなくてはと思っていたし、兄もそう思っていたらしい。
で、悩みに悩んだ末、選んだのがこれ。

GPS衛星から電波を受信し、その地点の時刻を表示してくれるという品。
海外に行く私にとっては、ぴったりだと思いまして。。。
ともあれ、購入のため、昨日の土曜日。私と妻は兄と新宿で待ち合わせ。
でも、いざ、店舗に行って現物を見ると、他の候補と比べて迷ってしまいます。
例えばこれ。
文字盤はスッキリ。ガラスの反射が少なく見やすい。

兄が言っていました。
「好きなのを買えばいいよ。でも、TAKAOもその内、老眼で見えなくなるよ」
って。
で、最終的に購入したのがこれ。

シンプルで50代、60代になってもいいかなって。
途中で壊れるかもしれないけど、一応、20年は使いたいと思っています。
この時計を選ぶ過程で、50代の自分、60代の自分の姿を想像しました。
そして、私には社会人として残された時間が、あと20年位しか残されていないことに改めて気が付きました。
「このままではまずい!頑張らなくちゃ。」
と妻に話しました。
妻は教師で激務ですが、とてもやりがいのある仕事だと思いいます。
一方、国際協力の世界、いや、世の中すべてがそうなってしまったのかもしれませんが、効率、効果、成果に焦点が当てられ、
「なんか違うよな・・・・」
と最近感じます。
でも、妻は
「国際協力の仕事をしたいと思っている人は沢山いるけど、出来ない人がほとんど。自分がどれくらいラッキーか気づくべき」
って言います。
奥さんの考え方に「ハッ」っとすることが時々あります。ありがたいです。
話は戻りますが、ネーム入れが無料ということですので、時計の後ろに
Takao 2015.01
と刻印をしてもらうことにしました。
10年後、20年後、この時計の刻印を見て、僕はどう思うのかな…
10年後、20年後、この時計の刻印を見て、僕はどう思うのかな…
後悔しないように頑張りたいです。
さて、帰り道、新宿で立ち食いそばを食べて帰宅。
休んだ後は、妻に頼まれて100円ショップで教材の購入。
一店舗では数がそろわないので、二人で手分けして調達しました。
こんなことしながら、私は妻の教員としての雰囲気を味あわせてもらっています。
時計にネームが入り、戻って来るのは2~3週間後。
楽しみです。
追伸(その1)
妻も好みの時計を買ってもらいました。
兄さん、どうもありがとうございました。
追伸(その2)
国際協力の世界の労働人口は2~3万人なのだそうです。
全体の労働人口の0.1%にも満たない世界。
国際協力を銘打った大学や大学院が多いが、このあたりのことを大学教員はよく理解すべきだと思う。
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コメント
Takaoさん、
すっきりシンプルながら立派な印象の時計ですね。お兄さん、優しい方だなあ。
私は、使い捨て製品よりはましですが、セイコー製品で時計屋さんに置いてあった一番安いのを30年前くらいに買って、ずっと使っています。長持ちするもんですね。白い文字盤と数字と針だけ、という超シンプルさ(^_^)。
持ち物が安物で良い点は、海外に行ったときに、泥棒に狙われにくいことかな。立派な時計とかバックとか持っていませんが、もし持ってると怖いです。
仕事に関する奥様のご意見、素晴らしいですね。人間の出来た方、と思いました。でも奥様のお仕事が激務というのが残念です。先生という仕事は、プライベートでも一定の余裕があって、色々と知識を得たり公私の経験を積むことで豊かになると思います。私の教わった小中学校の先生は、郷土の昆虫の研究者だったり、余暇に熱心に英語の勉強をしていたりしましたが、昨今の先生はなかなかそういう余裕がなさそうですねえ。奥様のお仕事に今後余裕が出来る事を祈っています。
投稿: Yoshi | 2015年1月25日 (日) 10時24分
どうも!
兄は昔から父のような感じでした。
(父も健在ですが…)
成人式の時にスーツを買ってくれたのも兄でした。
セイコー、シチズン、カシオ。
私もいろいろ考えましたが、Gショックを卒業して、シチズンにしました。
一つ難を言えば、夜、ライトがないこと。
今朝、合気道の朝稽古に行きましたが、暗い道で時間を確認するには、バックライトがあるとよいと思います。
まぁ、携帯やスマホでも確認できますけど。
高級な時計が、シンプルな時計であることを考えると、結局、その形が飽きがこない、時計として最も適した形なのかな…と思います。
それにしても30年とはすごいですね
さすがセイコー。
海外に行ったとき、確かに、買ってもらった時計をするか否か考えますが、きっと着用すると思います。
「普段使ってもらいたい」
というのが兄の願いです。
妻は新任で高学年ということもあり、苦労しているようです。
でも、新卒ではないですよ(笑)
昨日も、体育の授業準備を見せてもらいましたが、「授業」として教えるには、ちゃんと準備しなくちゃなりませんからね。
でも、先生は一生懸命やっていても「逆恨みされる可能性」もありますが、とても良い仕事だと思います。
職業は貴賤はありませんが、床屋さんとかに行くと、あの方々のほうがよほど、世の中のために貢献していると思ったりします。
まぁ、隣の田んぼは何とかです。
自分の置かれた立場で、精一杯頑張るのが私の今の使命です。
投稿: Takao→Yoshiさん | 2015年1月26日 (月) 12時33分